管理人の独り言 le monologue

0.78

「0.78」この数字は、先に発表された韓国の出生率です。0.78って?!、「異次元の少子化対策」とか言っている日本は1.27くらいと思います。日本よりはるかに低い数字に驚きました。もっと驚いたのが、朝日新聞の記事によれば、1970年代には4くらいだったとか。日本の70年代って2を少し切るくらいだったように記憶しています。この激減っぷりは、日本の比ではありません。中国も近年日本を下回ったのは知っていましたが、調べてみるとアジア諸国は軒並み減っています。いったいアジアはどうなってしまうの?

ずいぶん前に、平塚らいてうだったか与謝野明子だったかが、「社会がこのままの状態なら、女性は子供を産まなくなる」という内容を書いているのを、何かで読んだことがあります。(うろ覚えです。すみません)その時代から100年たって、まさにそれが現実となっているわけで、多分ずーとほっといても何とかなると思って、少子化対策を怠ってきたんだろうなと推測できます。

30年以上前に、パリに住んでいる友達から、フランスでの子育てのことを聞いたことがあります。保育園どころかベビーシッターを頼んでも国庫負担だし、教育も無料、はては産後のエクサーサイズ(体形をもとに戻すための体操)も無料だとか。フランスの出生率は2を超えていますが、さもありなんですね。

韓国は住居にかかる費用が異常に高いし、超学歴社会で教育費も莫大にかかります。けっきょく、先進国の出生率の低さって生きづらさのあらわれなのだと思います。みんなが暮らしやすい世の中になれば、子供の数もふえてくるのではないでしょうか。「異次元の少子化対策」具体策がみえてきませんが、本当に真剣にとりくんでほしいものだと強く願います。


Par 'TEA' Time Par 'TEA' Time

今週の展示は「Par 'TEA' Time」、女子美術大学短期大学の学生さんのグループ展、思わず「可愛い~」と言ってしまうような、楽しくて明るいイラストの展示です。是非お越しください。7日まで。